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【2011年6月】
当院では、平成11年4月より肺がんに対する内視鏡手術(胸腔鏡手術)を実施しています


下記に簡単なQ&A方式で説明させていただきますので是非、ご一読下さい。



≪ 胸腔鏡手術に関するQ&A ≫
内視鏡手術(胸腔鏡手術)ってなに?
傷が極めて小さく肋骨に影響を与えにくい、肺に対する手術方法の一つです。具体的には3-5 cmの傷1カ所と1 cm程度の傷2-3カ所だけで行われ、肋骨を切らず、肋間(肋骨と肋骨の間)を拡げないため、痛みや出血の少ない手術です。

開胸手術ってなに?
従来から行われている肺に対する手術方法の一つで、15-30 cmくらいの傷を1カ所開けて、胸の中に直接手を入れて行います。肋骨を切ったり、肋間を開胸器(万力のような器械)で拡げるため、手術後の痛みが年余にわたって続きます。

肺がんに対する内視鏡手術(胸腔鏡手術)とは、具体的にどんな手術?
肺がんに対する手術とは、がんに冒された肺(例えば、右肺上葉など)の切除を行った上で、患者さんの状況や病状に応じてリンパ節も郭清することです。従来は、その手術を開胸手術というやり方で行っていましたが、当院ではほとんど全てを内視鏡手術で行っているため、痛みが少なく早く退院できます。当院は、北九州市内で最も早く「肺がんに対する内視鏡手術(胸腔鏡手術)」を始め、北九州市内では最も多い、現在までに500例近くの手術を行っています。

内視鏡手術(胸腔鏡手術)はどんな患者でも受けられますか?
はい。初期のがんだけでなく、進行がんでも当院では受けられます。また、他の病気(例えば心臓病や脳血管障害など)があるために開胸手術は難しいと言われた患者さんでも、内視鏡手術は侵襲が少ないことから可能と言えます。ただ、傷から出ないような大きながん(短径が5 cm以上)の場合は、取り出すためにそれなりに傷を大きく開けることがあります。

費用はどのくらいですか?
全て保険が適用され、自己負担費用は開胸手術を受けた場合とほとんど変わりありません。

何処に行けば、その手術を受けられますか?
当院の呼吸器センターにお越しいただければ受けられますが、できればおかかりつけの医師からの紹介状を持ってきていただくと助かります。

内視鏡手術(胸腔鏡手術)は、どの病院でも受けられますか?
ホームページ上に「内視鏡手術(胸腔鏡手術)が可能」と書かれていれば、その病院でも受けることはできると思います。胸腔鏡手術とは、「1カ所だけ8 cm以下の傷と2-3カ所の1 cmほどの傷で行われ、肋骨を折ったり、肋間を拡げたりしないで行う手術」という世界共通のコンセンサスがあるため、このことを守っていれば問題ないと思われます。病院によっては、大きな傷なのに「胸腔鏡手術が可能」と謳ったり、肋骨を折って肋間を拡げても「胸腔鏡手術」と断言している場合もあり、技術面で病院施設間にかなりの差があることは認識しておいたほうが無難なようです。


≪ 腹腔鏡手術に関するQ&A ≫
内視鏡手術(腹腔鏡手術)ってなに?
腹壁の小さな傷からカメラを入れて腹腔内蔵器の切除や再建を行う手術です。

開腹手術とどう違うの?
腹腔内をカメラで見ながら、数個の傷から入れた器具で手術します。腹部の傷が小さいので出血や術後の痛みが少なく、退院や社会復帰が早くできます。

消化器がんに対する内視鏡手術(腹腔鏡手術)とは具体的にどんな手術?
4-5箇所の1cm程度の小さな腹部の傷から細長い鉗子や電気メス、自動縫合器などの特殊な器具を駆使してがんを含む胃や腸の切除および再建を行います。切除した臓器は3-4cmほどの小開腹創から取り出します。消化器がんの切除手術は、通常がん周囲の転移の可能性のあるリンパ節も一定の範囲で切除する術式が標準とされていますが、腹腔鏡手術もこの原則に従い、がんの根治性(治る確率)を落とさないように厳密に行います。開腹手術に比べてカメラで拡大視された術野が得られ、細かい操作や記録が可能ですが、直接臓器に触れないため、トラブルに対しての対応が多少難しくなり、やや時間と技術を要します。しかし腹腔鏡手術が完遂できれば、出血量は少なく、痛みなどの手術侵襲(ダメージ)も小さく、離床や退院が早くできます。当院では現在、手術の根治性と安全性を考慮して、早期の胃がんと肛門に近い直腸がん以外の大腸がんの手術に採用していますが、将来的には殆どの消化器がんに用いられる可能性もあります。

費用はどのくらいですか?
現在、殆どの腹腔鏡手術は保険適応になりましたので、自己負担費用は開腹手術を受けた場合とほぼ同等です。大学病院など一部の施設でのみ施行されている先進医療としての特殊な手術の場合は保険外の負担が生じる場合があります。

内視鏡手術(腹腔鏡手術)はどんな患者でも受けられますか?
原則として良悪性を問わず、開腹手術と同等の根治性と安全性が確保できると判断される患者さんには積極的にお奨めしています。他の臓器に転移するほど相当に進行したがんの方、何度も開腹手術を受けて腹腔内の癒着が強い方、高度の肥満体格の方、手術操作が複雑すぎて時間が極端にかかると予想される方などは、手術の質が低下するため、より安全な開腹手術を奨めています。

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